I feel.


今週末も山に登る。
待ちに待ち望んだ一週間ぶりの山。


山へ登る前になんとなく書きたくなった。




例年より一ヶ月近く早い降雪状況により、急遽断念せざるを得なかった剱。
今夏最大の目標であり目的であっただけに、悔しい気持ちももちろんある。
だけど…
今夏復帰でちゃんと山をやり始めた自分にはまだそのリスクは侵せないと決断した。
もちろん当然の判断であり、後悔もない。
早月小屋の佐伯オーナーからも親切なご助言を頂き、改めて自分自身納得することができた上での山域変更。




向かうは初中央アルプス。
三山縦走。
今回のルート上では幕営地がないので、避難小屋泊想定。
もちろん万が一のことを想定し、ビバーク装備+で。



山が大好きで、山のことを勉強し、いろんな本を読み耽ったり、いろんなwebやblogなどから知識を頂いたり、周りの親しくしてくれてる山屋さんたちであったり。
それでもやっぱりまだまだ至らないことだらけで。
セルフレスキューや冬山登山や、岩稜登攀や知らなきゃいけない知識は数え切れない程あって。


ふと。
セルフレスキューもままならない自分が山へ登って直面した時、、、
と、考えたら、心底身体から血の気が引くような気がする。。
山に立ち入る以上は原則自己責任、自己避難、自己下山が基本。
自分に何かが起きた時よりも、同行者の身に何かが起こってしまった事態の方がなによりも恐くて。
冷静に対処できるのだろうか…と、気が遠くなる気がする。


そんなことを考えながら、中アのルート情報を現地に電話確認したり、天気の今後の流れを調べたり。頭の中で行程の流れやCTなどの段取りを考えたりする。
剱よりは確かにかなり安定しているだろうと想定される今回の山域。
降雪後の積雪も見られず、安定しているとの回答だった。


セルフレスキュー。
読図。
登攀技術。
山岳知識。
遭難対策。

他にももっとずっといろいろあるけれど…
何よりもいちばん重要なのは、強靭な精神力を備えることだとも思うし。
どんな場面でも冷静に対処できるだけの精神力を養うこと。





先週末の小川山初登攀では、地上から50m程の空中で痛い程そう痛感させられた。
久しぶりに心底恐いと感じた瞬間だった。
とっても恥ずかしい話、パニックに陥った。
自分の力でちゃんと立てず、落ち着いて足場を確保して、ホールドを探して掴めば、きっと立て直せたハズ…。
だけど、、、
初めての花崗岩の初めての岩稜高所(50mくらいではきっとそうは言わないけれど。苦笑)は正直手強過ぎたようで。
なによりも踏み外して落ちた瞬間にそれまでの冷静さや判断力などが一気にぶっ飛んだ。










その後20分くらい、ピッチ途中の岩壁にセルフビレイのみで、連れてってくれたお兄さんお姉さんが降りてくるのをただずっと待ってた。夕方近かったためか、風も吹き荒れていて物凄く寒くて降りるにも降りれず、座るにも座れず、ただ立って岩面に沿うように立ってた。




恥ずかしいし情けないし、いろんな感情がごっちゃになってたけれど…
誰もいなくて周りも岩壁だけで、遠くに見える切り立った岩壁が綺麗だなぁ…とか、そんなこと考えてた。























小川山の洗礼を受けた気がするあの日。
必ずリベンジしに行くけどもちろん。。




今の自分の夏山登山と言えば、幸いいつもいろんな山に登っていても、それ程恐いと感じることはそうもなく。安全登山ができているのかもしれない。
だけどやっぱり山では100%安全なことなんてない。

そういう意味で、自分自身鍛えないといけないなぁ…と。
また、思う。



さて☆


今夜からは仕事終わって中ア入り。
そして次の土曜はこれまた岩登り訓練予定。
もっともっといろんなことを勉強しなければ。。


この連休中、繋がってるいろいろな人たちがそれぞれの山頂を目指している。
中にはこんな私に相談してきてくれる山繋がりの友達たちもいたりして。
できる限りの自分が知り得ることは助言してあげたり、私もまた先輩や山屋さんたちに相談して答えてあげたり。

みんなが無事それぞれの思い描く山頂を踏んで、無事に下山してきて欲しいと切に願う。




きっと。
一ヶ月近く早まった今季の降雪で少し心が不安定なだけかもしれないけれど。






コメント

このブログの人気の投稿

奥秩父甲信単独縦走@Day1 雲取山

奥秩父甲信単独縦走@Day 3 将監~雁坂

奥秩父甲信単独縦走@Day2 飛龍山~将監峠