中央アルプス縦走@20111009-10木曽駒~宝剣~空木
直前で再考した割にはなかなかな代案やった今回の縦走行程。
千畳敷~中岳~木曽駒ケ岳~宝剣岳~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~空木岳。
と、言いつつ、計画したわたくし、当本人が初日の一発目の千畳敷から宝剣山荘まで上がる乗越浄土までの1h程で半ば死亡。。。
グレゴリーバルトロ75、初お披露目やったにも関わらず、おそらく対荷重23kgを悠に超えてたという。。汗。
今回の縦走路もやっぱり区間が長い+水場がほぼないので、最初からかなり大量の水を担いでった結果。。
中岳を越えて、その裏に眺める木曽駒はなだらかな丘って感じでもはやお山ではなかった。w。
しらび平から一気に高度2600mオーバー、森林限界を超えているのでそれもそのはず。
そりゃ一般の観光客もこぞって来るよなーと思いつつ、木曽駒山頂をあっち行ったりこっち行ったり。
北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、御嶽山と、360°全てが見渡せるパノラマ地帯。
ロープウェイで一気に上がって手に入れられてしまう景観、それもそれでなかなか悪くないもんだと、思った。
今回のメインは空木岳☆
むしろ中央アルプスでいちばん高い木曽駒ヶ岳はついでにお散歩-
宝剣も気にはなっていた山やけど、ここも難なく踏んでピークの更にピークを踏む。w。
めっちゃ大渋滞のトラバースで、先の長い行程を考えると少し不安に…。
ともあれ、宝剣下山はめっちゃ飛ばして10分強で早々と下山終了。
再び宝剣山荘に戻り、先を急ぐ。
一旦千畳敷まで下って、太陽光浴びつつブランチして再び極楽平へ登り返す。
眼下に千畳敷カールを臨みながらも私は息絶え絶え。。。苦笑。
途中途中擦れ違うおじちゃんに話し掛けられて、なんとか笑顔で応えてみたり。
この二人がまた物凄く頼もしくて、体力もあるし強いし速いしで。
初っ端から死亡してた私は終始二人の御世話になりっぱなし。
初山行と思えない程、息が合った今回のメンバーには物凄い密度濃いひと時を共にさせて頂き、心から感謝☆
極楽平から本日の宿泊地、檜尾岳を目指す。
下調べでレポってた時にいろんな方のblogや山行記録を参考にさせて頂いたのだけど…
誰もが書いてたこの縦走路の厳しさというものを、まざまざと肌で痛感した。
本気で遠かった檜尾岳。。w。
たかちゃん、のりちゃんはそうでもなかったかもしれないけれど…
私にとってはかなりの厳しさ。
+途中で一瞬の気の緩みからか、左足をぐねる→激痛↓↓↓
それもまだ中間地点までも辿り着いてない小ピークを越えた直後くらい。
ぐねってこけた後、束の間立ち上がれない激痛が走る。
焦る。
とりあえず歩こうとして引きずりつつ歩く。
その後の数時間。
今までの山で感じたどのしんどさよりもいちばんきつい数時間をただただ黙々と歩き続けた。
足の激痛は明らかに自分の不注意から。
それによって二人にも迷惑を掛けてしまったと。
CTが大幅に遅れたこと。
自分自身の荷重計算の甘さや。
いろんなことが頭の中廻ってて、情けないやら悔しいやら恥ずかしいやら。
最期の方はもう、思考回路も低迷していて。
余裕なんてまったく持てなかった。
赤い屋根のかまぼこ型した避難小屋。
なんとか夕焼け前に辿り着いたはいいけど早くも避難小屋は定員オーバー。
幕営禁止と知りつつ、当初はビバークを想定して持ってこう◎
と、言っていたのだけど、結局誰もテントもツェルトも持ってかず…。
悪い予感的中のまさに的中だった。
結局先に着いていた見知らぬおじさんがツェルト泊にしてくれたおかげでなんとか寝る場所を確保できたけれど。。
私たちがいちばん最期かと思いきや、まだ後からやってきた二組の若い登山者。
結局もうひとり別のおじさんがまたツェルト泊に切り替えてくれたおかげで、その彼らもなんとか寝場所を確保できたようで。
ここでもまた、自分の認識の甘さを痛感。
やっぱりどんな状況下であってもまずツェルトは必須。
山では実際何が起こるかわからない。
捻挫をしていなければきっと、もう少し早く辿り着いていたハズ。
今回この件で、二人には本当に心配とご迷惑をお掛けしました。
自分の持てる荷重を把握しておくこと。
幾ら水場がないとは言え、今回担いだ水分量はおそらく6~7Lは超えてた。。
結局あまりにぐったり過ぎて、必死の思いで担いでったビールはそのツェルト泊にして、譲ってくれたおじさん二人に丁重に御礼を伝えてお渡ししてきた。
御飯も食欲もあまりないけど無理してデミミートボールライスを作って食べる。
が、あまりに身体が冷え過ぎていてどうにも耐え切れず早々に小屋に入って珈琲。
やっぱり山で煎れる珈琲は格別贅沢で美味い♪
一緒にずっと歩いてきた二人と一緒に眺めれるこの瞬間に大感謝☆
ツェルト泊で譲ってくれたおじさんとのりちゃんと私と後から出てきたたかちゃんと。
4人で眺めた一瞬の夕空。
のりちゃんが持参してくれたホットワインを飲んで、おじさんとしばし山話。
当初は少しご機嫌損ねてたおじさんも、ちゃんと話せばいろんな山についての話をしてくれた。
辺りは一瞬で夜の足音に包まれてく。
定員15名程の小屋に20名弱、そんな状況下なので早々に寝る体制に入る人たち続出。
夕陽が沈むと同時に辺りは真っ暗になり、そしてみんな眠りにつく。
夜中にはっと夜明けやと思って目覚めたら、まだ23:00PM。。。
眼下に広がるのは駒ヶ根市内の夜景。
夜の月明かりがとっても煌々としていて、思わず息を呑む。
おじさんと明日の天気の予想などなど話して、またそぉーっと眠りにつく。
そして夜明けの3時頃。
早々と起き出し動き出す人たち。
本日は昨日に引き続き更なる苛酷なCT10hという長丁場が待ち受けているので、早々に準備開始。
4:30AM。
まだ真っ暗な中月明かりの下、最終目的地にして、いちばんの目的地空木岳への縦走路を歩き出す。
熊沢岳、東沢岳と幾つもピークを乗っ越して、遥か彼方に見える空木岳。
大体の予想はしていたものの、かなり遠い。w。
そして自分が空木岳やと思っていたピークは、まったく別のピークだったことが判明。
(夕焼け眺めながらおじさんが説明してくれた。)
檜尾岳~空木岳まで4.5h。
その間木曽殿まで3h。
かなり遠い。
木曽殿から最期の登り返し1.5h。
空木岳からの下山6h程。
そんな感じのCTやったかなー。
とにかく長い。長丁場。
昨日の捻挫もどうにか歩くためにがちがちにテーピングしてくれたたかちゃん。
私を気遣ってシュラフとコッヘル持ってくれたのりちゃん。
二人とも本当にどうもありがとう。
情けないし悔しいけど…
CTを遅くすることはできないと判断し、のりちゃんの好意に甘えてしまった。。
そのおかげか、2日目の今日。
CTはきっちりキープ。
予定通り空木山頂を踏む。
途中途中強風やガスに見舞われて、空木の名物(?)とも言うのか、偽ピークを越え、第2ピークは巻いて、まだかまだかと登り続けてようやく辿り着いた空木岳山頂。
が、ガス、ガス、ガス…。。。
顔が真っ赤になるくらい風は冷たいし、強いし…。
あまりの寒さに証拠写真だけ撮って即刻駒峰ヒュッテに駆け下りようと逃げ込む。
ちょうど小屋終いの準備をしているところに駆け込んできた私たち3人を迎えてくれた小屋のおじさんとおばさん。
横目で見つつ、誰か誕生日なんかなーとか、のんきなこと考えてた私…。。
自分の誕生日なんてうっかり忘れてた、、、というか、山にいる間は山のことしか考えていないから尚更。
まさかのサプライズにめっちゃびっくり+めっちゃ感動♪
それもまだ今回が3回目だっていうのに、そんなのりちゃんとは正直本当に3回目な感じがしないくらいなちゅらるに居心地が良いんだ♪
ここでも珈琲とのりちゃんのバウムとでまったりなひと時☆
そして一気に下山する気持ちで最終準備。
振り返ると一瞬の晴れ間が見えた空木山頂。
やられたーーーーっ!!て。
思ったけれど…
下山の長丁場を考えると引き返してる余裕はなく↓↓
駒峰のバルコニーへ出るとそこに広がるのは自分たちが2日掛けて歩いてきた縦走路。
千畳敷から木曽駒、宝剣、檜尾、そして赤屋根のかまぼこ小屋、熊沢、東沢。
といったすべての縦走路が一面の360°のスケールに広がっている。
空木岳の名物だと、勝手に思っている駒岩を探し探し下山路を小走り。
最初に見つけたそれらしきモニュメント的な岩。
のりちゃんが真っ先に駆け上る。
ついで私。
真後ろに縦走路を掲げた一面の山々。
偽ピークならぬ偽駒岩。
と、思いまたもや駒岩を探して下山路を急ぐ。
明らかに最初のとは違うでっかい岩。
よーやく出逢えた♪
おばちゃんのアドバイス通り岩の真ん中を潜って、抜けてくんだよーと、のりちゃんが先陣を切る。
しっかり私もよじ登って、得意げ。w。
森林限界を超えて森の中に下ってしまうともはや空木岳の影もなし。
迷い尾根。
おばちゃんに再三気をつけるように注意された尾根道。
それほどまでに難所というようには感じなかったものの、
2日間の行程でおそらくかなりの疲労は溜まっていると想定し、一歩一歩慎重に進む。
懸念していた捻挫した足はなんとかテーピングでもってくれているのか、脳内アドレナリンが出ているのか。
なんとかもってくれていたおかげで、それ程遅れを取ることもなく一定ペース。
前を歩いていたパーティも追い抜き、予定通り登山道入口@15:00PM。
最期の車までの20分程の林道もなんとか下り切って、たかちゃん号発見。
かなりな密度濃い2日間やったー。
それもそのはず、初山行に加え、まだ三度目な二人。
たかちゃん、のりちゃんなんて私が紹介して二度目。
なのにまったく感じさせない感じない空気感。
自分だけでなく二人も大満足してくれていたようで、それだけが何よりもほっとした。。。
そもそも今回の代案はすべて独断で何から何まで確定詰めさせてもらったし。
それなのに当本人がやらかす始末…。
本当に二人には申し訳なさでいっぱいで何度も心中ごめんなさいて、思っていたけれど。
私と同様中央アルプスに存分に魅了されてくれたようで…それが何よりも嬉しかった☆
帰りはこまくさの湯に浸かって傷めた身体を癒しつつ、明治堂という有名な味噌カツ屋さんでがっつり食べて。
そして車の中ではひたすら山話が際限なくエンドレス。w。
話が尽きないてこーゆうことなんだろうね♪
歩いてきた縦走路の余韻に浸りつつ、駒ヶ根を後にし、次の目的地に思いを馳せて。
たかちゃんに無事に送り届けてもらい帰り着いて。
今回の山行で学ぶことはもちろんしかり。
二人の身体の強さと速さと言い、自分にない足りないものをいっぱい持っていて物凄くpushされることばかり。
みんながみんなそれぞれに学ぶことはあったのだろうと思うし。
それ以上に私は自分自身に課すべき重要な事項も多々あった。
もう山には冬の足音がやってきてる。
本格縦走できる季節もそろそろ終盤。
これからは冬山に向けてのトレーニング。
日帰り低山での基礎体力を積む山行もしていこうと思う今日この頃。
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