北八天狗岳周遊***雪の洗礼@15.Jan.2012

本格雪山を登る前に一ヶ月のブランクとお初参り兼ねて金峰山を訪れたのがつい先週末。
そして今週末はいよいよ本格冬山登山の天狗岳周遊♪
実際のところ、周遊-
なんて簡単に言える程、緩いものでもなかったけれど。(私的には。w。)
1day hikeの延長な感じで西天狗岳~東天狗岳を踏んでの周遊***
Route:唐沢鉱泉~西尾根を直登し、第一、第二の展望台を経由し西天狗岳山頂~からの目の前の東天狗岳~黒百合平~唐沢鉱泉
CT:8:15AM唐沢鉱泉~西天狗岳山頂11:40AM~東天狗岳12:05PM(くらい?ややabout。w。)~黒百合ヒュッテ13:30PM~唐沢鉱泉14:40PM
Member:正史さん、二階さん、山崎さん、石田さん、たまきちゃん、チロ
Weather:登り出しはまずまずの快晴、西尾根を登り詰めて稜線上、山頂直下から強風+ガスってくる曇り、そこからは下山間際まで曇ってた。

前日土曜日は通常業務のoffice出社の私のために、みんなが夜発に調整してくれての今回の夜行日帰りの山歩き。
まず最初にご一緒してくれた皆様に心から感謝しております***
いっぱいいろいろと御世話になりました。どうもありがとうございます♪





今回のmemberは私以外は皆さん山岳会やサークルや山の経験年数のある山屋さんたち。
正直最初お話を頂いた時はえらく不安になったし、ましてや二人を除く半数が初対面で、山経験ももちろんあって。。
そんな方たちに自分がついていける気ももちろんなかったし。苦笑。
だけど、そんなチャンスはそうないと、私のために企画してくれた正史さんに大感謝***
思った以上に随分と早く着いてしまった道の駅こぶちさわでの野営泊。
直前で参戦してくれることになった二階さんが差し入れてくれた富山産の一升瓶♪www。
だけど…
翌日が不安な私は2杯くらいで早々にこっそり就寝準備。
いつもならがっつり飲んぢゃうんだけど…さすがに八ヶ岳。そして初の雪の山。。
ましてや日帰り周遊ともなるとCTもかなり苛酷なものになるであろうと想定しての保険を掛ける。。
なかなか盛り上がってしまい、宴が終わりそうにないendlessな具合を見抜いてた山崎さんが、
気遣ってくれて何度も声掛けてくれたり。。w。
今回初のmy tent、エアライズDXⅡでこれまた初対面のたまきちゃんと♀トークしつつも早々に就寝zzZ

夜明け。。。
6:00AM発と聞いていた私たちは準備に時間掛かってしまうことを見越し、4:45AM目覚め。
が、、、、

一向に起き出した気配のないお隣のドームテント。。。w。
今度はやっぱり時間通り起きてた石田さんが気遣ってくれて、mailくれて。
7:00AM出発と変更になったと聞いたので、たまきちゃんとまったり朝御飯と撤収準備。
唐沢鉱泉以降の道が通れるかどうか心配だったものの、鉱泉は営業終了していたけれど、しっかり入れて。
いよいよ登山開始。




こんな大人数でパーティで登ることがまず初めてな私は有無を言わさず正史さんの後二番手に。。
(いちばん自分が遅いので。。。はぃ。苦笑。)
車はうちら以外に1台?2台?あるかないかの閑散っぷり。。。
当然、道もトレースはなんとなくわかる程度。
そして下の方で既に積雪50cm強…。
本格雪の山に入ってくんだなぁ…と、改めて気が引き締まる。




西尾根直登。
今回唐沢鉱泉を選んだ理由は幾つかあって。
周遊するのであれば鉱泉側から上がった方がCT的に可能なのかと思ったのと、
入山者が多いだろう渋の湯よりはきっと、何か新しいことが学べるはず◎
と、思って。
だけど、、、その実、まさしく天狗の洗礼を見事に受けました。。w。
西尾根まではそれなりに急登。
だけど、登り出しから第一展望台過ぎて、第二展望台も越えてから、かな。
随分と長い間つぼ足にピッケルでの登り。
ピッケルはもちろんアイゼンも先週の金峰でちらっと履いただけの私が、
初っ端からピッケルで必死に滑りながら登ったなー。




日帰りで荷物も少ないはずなのに、そこはやっぱり雪山。
そして相変わらず登りが苦手で人のペースに合わせれないついていけない私。。
西尾根詰めて山頂直下の岩場まではなんとかかんとか。
正史さんにピッケルの使い方を教わったり、トレースのない深雪1mの登りを初ラッセルしてみなよて言われてやってみたり。。
所々腰まであるくらいのふかふかの雪。
これが今までの私なら滑降重視だったので、すんごい喜んでるだろうけど…
今回は登山なので、なかなか大変やった。w。
途中引き返してきたらしい単独行の♂に擦れ違って、人が歩いてる!!
と、思ったのも束の間、その人もおそらく単独ではそれ以上進めないと判断し、引き返してきたのではないかと。。
それくらい大袈裟なようでいて、でもかなりの雪があったように思う。
(写真ではうまく伝えれないのが残念やけど。)




西尾根を詰めて展望台に出た瞬間、既にそこで早くも感動。
すぐ近くに聳える八の主峰赤岳に、阿弥陀、横岳、硫黄。
どれもこの夏強行縦走した山々の姿。
改めて見てそこへ来て八ヶ岳という山の魅力を存分に感じた瞬間。
西天狗の山頂直下、樹林帯を出る前にいよいよアイゼン装着。
西天狗の懐へとついに詰めてく。




 
そこはもう真っ白なガスの中の岩場で、先程までの樹林帯とは打って変わって別地帯。
雪はそれ程ないものの、岩場のアイゼン歩行がこれまた恐くて。
(風があまりに強過ぎて飛んでくんだろうなーと。。それくらい風が強かった。)
強風に煽られるゎ足元の岩場でアイゼンが引っ掛かってバランス崩すゎで、そして最期の登りで疲労が溜まっているにも気も抜けず…。
なかなか厳しさを要求された気がした。

(実際はその後のトラバースの方がよっぽどきつかったのだけど。)
八を知っている人から言わせれば、この日の八はまだ比較的風はましだったらしい。。。
それでもかなりの強風感極まりなかった。


そして初めての天狗岳踏破***@2645.8m
八の中でも比較的低い方に入るけれども私にとっては初の雪の山。
やっぱり達成感はありました。
そして強風吹き荒れる中先を急ごうと、東天狗への急降下。
真新しい相棒サルケンがなかなか噛んでくれて、安定感を与えてくれます。

そのままさくっと登頂記念だけ撮って、黒百合平へのトラバース開始。




この東天狗から黒百合平までのトラバースが最初にも後にもいちばんしんどかった。。
たった1.5hのトラバースなのになんでかって、、、
ひたすら岩がごつごつした岩場を降りて登っての1.5h。
神経相当張ったり山頂からずぅっとお腹痛かったり。
具合が悪かったみたいです。。
途中激痛から意識もぼぉーっとするしで、みんなに気を遣わせてしまいました。
テールで見守ってくれてついててくれた二階さん、荷物を分担しようと判断してくれた正史さん、持ってくれてた石田さん、山崎さん、たまきちゃん。
みんなどうもありがとうございました!!
黒百合ヒュッテが見えた瞬間、あの急坂を雪上転がり落ちたくなったのは言うまでもないです。w。
二階さんに冷静に止められましたが。。



そして黒百合からの唐沢下山は絶好調!!
。。。。。

  
本当お恥ずかしい話ですが、、、、、
実際問題かなり痛かったんです↓↓↓
ルート上に小屋もなく黒百合まで歩かなきゃいけなかったのとか。
夏だったらなーとか。
(ってもあの稜線上ではどうしようもないけど。。)
黒百合からは正史さんとふざけて雪上トレランなるものを試みてみたり♪
正史さんは速いので歩いててもトレランみたいになってて、
追いつこうとしたら気づいたら小走りで滑るように走り降りてたってだけやけど。
すぐ後を二階さんもついてきてて、結局唐沢までトレラン♪
先程までの不具合は一体なんやったんやろぅ、、、、て、感じです。。
今回の山行で学んだこと***
★雪上歩行での自分の水分摂取量。(日帰りの6~7hの行程であれば1Lも必要ないかもしれない。ルート次第というのは否めないけれど。)
★装備の見直し:流用できるものは、、と思っていたけれど、オーバーグローブにウールのインナーがmust。(正史さんの予備グローブで救われました。。どうもありがとうございます。)
★レイヤリング:今回は3シーズンのボトムにCWXとパタのレインシャドウ。上は3シーズンのレイヤリングに、パタのR3フリースとマムートのウィンドシェル。強風という前提でレインシャドウをアウター代わりにと、NANGAのオーロラカスタムダウンを携帯したけれど、ベースレイヤーをしっかり選んで着ていれば風避けは薄くて軽いウィンドシェルでも可能。(但し雨や雪が降らないとも限らないので、やっぱり3レイヤーのシェルを早く買いたいなぁ…。)
★行動食:基本山行中あまり食べないのだけど、今回は珍しくパンふたつも食べた。カロリーを接種できるようにカレーパンとチーズを包んだくるみパン。どちらもザックの中で包んでたにも関わらず凍りつく直前だったけれど、そのわりには美味しかった。
★ピッケル:借りて携帯したピッケルは上級者向けの短いものだったけれど…初心者や慣れるまではやっぱり長めの縦走用のものを選んだ方が良さそうだと判断。登攀を含むルートに行けるようになったら改めて見直し検討もありなのかなーと。。ここはまだまだ購入前段階の課題。
他にもまだまだいっぱい気づいたこと感じたことはある気がするけれど…
おっきくざっくり考えたらこんなとこかなぁ。
今ひとつ解決方法を探しているのが、バラクラバとゴーグル、サングラスの併用。。
どーにかしてレンズ曇るのをなんとか対処したいなーと。。
かと言ってバラクラバないと耳とほっぺたやられるし、サングラスないと目が弱い私にはかなり反射が厳しくて、、、↓↓
こいつは当面雪山登山に際しての課題だな。。
そしてなによりもいろんな人と歩いて人のペースについていけるような体力作り。。
こればかりはもう、なんだかんだと山歩きするしかないのだけど。
新たな山積みの課題に、新しい嬉しい出逢いに、いろいろ学んだこと、そして悔しかったこと。
天狗の洗礼だったり、夏に歩いた南八の縦走路、これから歩こうとしている北八の縦走路。
雪の山の反射がとっても眩しかったこと。
and so on...
とにかくいろいろなことを感じた密度濃い山行でした。


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